B♭管トランペットのバルブ操作 参考:図2.16 音はE2からD5まで半音ずつ上昇ではいっているが, 音域ごとに長めの無音を挿入してグループ化してある. 各グループの最後の音(波形を書かせると右端)が バルブを使わない高さである. その一つ左側は,第2バルブ使用,2つ左は第1バルブ使用, 3つ左は第3バルブ使用,4つ左は第2と第3バルブを使用, 5つ左は第1と第3バルブを使用,6つ左はバルブを3つとも 使用して出す高さである. B♭管トランペットでは, バルブを使わない状態での最低音の高さはB♭2で, バルブを使わないで(唇の振動数を上げるだけで)出せる高さは, その5度上のF3,オクターヴ上のB♭3,その長3度上のD4, 最初の音の5度上の2オクターヴ上のF4, 最初の音の3オクターヴ上のB♭4. その長2度上のC5,その長2度上のD5くらいまでである. (可能性としてはもっと上もあるが,実際には唇を それほど速く振動させることができない.) それらはこの楽器が基本共振(ぺダルトーン)を用いず, 第2共振を使用最低音域としていて, 第3, 4, 5, 6, 8, 9, 10共振の周波数に相当している. 図2.16 はバルブを使わない状態でFを出している状態から バルブを使って半音ずつBまで下げる状況を示している. まずバルブを使わないで出せる高を考えると, 基本共振はペダルトーンとして省いておくと, Fの状態を第2共振として,第3~10共振を考えると,その高さは Fの5度上(C),8度上(F),その長3度上(A),その短3度上(C), 最初のFの2オクターヴ上のF,というようになる. バルブを使わないで出る高さから,バルブを使って 迂回管を追加して行き,その3全音下まで半音ずつ 下がっていくことができる. FからではBまで下がることができる. その下はB♭なので,バルブを使わずに吹ける.